入院七日目

検査は続くよどこまでも
 朝ご飯前に先生が来られて、MRIの結果を見てからの判断になりますが、さらなる原因探索のため追加の検査が必要になるかもとのこと。不整脈は右心室から出ているということも教えていただきました(←どうもこの「右心室」というのもMRIの結果が予測できる一因のようでした。)。

 今日の朝食は、丸パン。給食のようなジャムもついていて、甘みがしみじみおいしかったです。昨日、栄養士の方が来られた際に、牛乳をヨーグルトに換えてもらいました。牛乳も好きなのですが、たまにお腹が緩くなることがあると相談したら、すんなり、希望が通りました。間食は禁止でしたし、お茶も配られる番茶のみの大変ストイックな食生活でしたので、このヨーグルト(ごはんの時にもついてくる)が、食べる楽しみのほぼすべてを占めることとなりました。

 午前中に、造影MRIの検査結果を説明いただきました。入院時のカテーテル検査で心臓の動脈に狭窄は認められず心筋梗塞の可能性は否定、昨日の造影MRIで心臓の肥大も認められず心筋症の可能性も今は無いでしょうとの診断を受けました。それはありがたいことなのですが、さらに原因探索の検査を受ける必要が出てきました。また心臓カテーテルを入れることになりました(´・ω・`)。その結果次第で、薬を減らす、あるいは飲まなくてすむようになるかもしれないとのことです。何もしなければ、薬を一生飲み続けなければならないとのこと。副作用もあるし、数十年という長期服用の影響、経済的な負担もあるので、積極的治療の方向で進めますとのこと。私が働いているということで、入院中の職場のお休みをどうするかを、先生方もけっこう気にして下さり、できるだけ、早く退院できるようにスケジュールを組みますとも言って下さいました。というわけで、検査は明日ということになりました。

退屈が襲ってきた
 そろそろ、日中の退屈をどう紛らわせるかという問題に向き合うことに。テレビは見る気にならなかったので、テレビカードも買いませんでした。隣のベッドのおばあちゃんが食事のときだけつけている情報番組の音だけで充分という気分でした。本当は、イヤホンで聞かないといけないのですが、煩わしいのか、聞きづらいのか、けっこう音を出して見てられる方が多かったです。幸い私のベッドは三列並んだうちの一番窓際で、ほとんどは隣の建物のコンクリートの壁で隠れてしまっているとはいえ、遠くに山が見え、近くの建物のアンテナに小鳥がときどき止まるのも見えます。山並みとか、雲の流れとか、モズとかトビとかやってくる鳥などを、ぼんやり眺めてました。あとは、読書。ちょうど、「風と共に去りぬ」の新訳全5巻が出ていて、それを通勤の行き帰りに読んでいました。私は、同じ作品を違う訳で読むのが好きで、話の筋はわかっている安心感があり、その点も病室で読むにはぴったりだったので、ゆっくり読み進めました。あとは、夫が置いて行ってくれたメモ帳で折り紙等。ちょっと前にネットで見つけてなんてかわいいのだろうと折っていたウサギ箱を、記憶をたよりに折ってみたり。なんとか、形になったので、枕元に並べていたら、夜勤の看護師さんに「うわ!立体になっとる」と、感心されて、ちょっといい気分に。

 夕方遅くに、K先生が来られて明日の心臓カテーテル、心血管造影検査の承諾書にサイン。さらに明日、検査前に夫と一緒に病状説明と今後のスケジュールについて説明を受けることになりました。検査に備えて冠動脈の血管を拡げる作用のあるお薬(ヘルベッサー)を一時的に中止することに。

今日、夫は歯医者のため来られず。明日、本を持ってきてもらうようにメールで依頼。

2016年9月5日記