入院八日目

病状説明と今後の検査について

 9時半頃に夫とともにK先生から病状説明と、今日のアセチルコリン負荷試験について説明を受けました。説明内容は病状説明書として手渡されました。
それによると、
病名は、持続性心室頻拍とあり、動悸、失神、ときに突然死に至ることがある(´・ω・`)との説明を受けました。

原因として考えられるのは、1.心筋症、2.冠攣縮性狭心症、3.サルコイドーシス、4.特発性の四つ。1.の心筋症は、造影MRI検査やエコー検査からは否定的な結果が出ています。2.の冠攣縮性狭心症は、日本人に比較的多い病気だそうで、喫煙、飲酒、ストレス(自律神経機能の異常)、遺伝的要因が成因として考えられるそう。今日は、この2.に関しての検査で、カテーテルを入れ、アセチルコリンという物質を心臓に入れることで冠動脈の収縮が生じるかを確認するそう。3.のサルコイドーシスは、難病指定されている難治性の病気なのだそうですが、積極的には疑っていないとのことでした。ただ、きちんと検査しないと解らないので、後日設備の整った病院での検査を受けられるよう紹介状を用意する予定ですとのこと。4.の特発性については、これといった原因が無い場合。この場合と、2.の冠攣縮性狭心症であった場合はさらに電気整理検査、心室頻拍誘発検査を行うことになりますとのことでした。つまり、今日の結果がどうあれ、2、3、4の検査も受けなければなりません(´・ω・`)。

 私は昨日も口頭で説明を受けていたので、こうして重ねて話を聞けるのはよかったです。夫もそばでとくに質問を挟むことも無く聞いていましたが、退院後知ったのですが自宅でいろいろ調べてくれていたようです。説明後、夫も検査の承諾書に親族・保証人としてサインをし、仕事にでかけました。

アセチルコリン負荷試験

 11時すぎに術衣に着替え、検査が始まることを夫にメールして、1階の検査室へ車いすで出かけました。カテーテルは、入院時に受けていたので、今回も同じだろうとさほど緊張することなく、検査台へ自分で移動。検査室の看護師さんに、髪を覆うキャップをかぶせていただく。髪は肩ぐらいの長さだったし、病棟の看護師さんには何も言われなかったので、そのままできたのですが、「髪は結んでおいてもらわないとね」との指摘を受けました。動かないようにと指示されていたので、首のあたりにゴムがあるとゴロゴロして辛いので、今回は結ばずにすんでよかったです。エックス線の照射装置?が胸の上にかざされ、保護板のような透明板が顔の前に設置されます。先生方も、保護眼鏡と厚いエックス線の防護エプロンを身につけてられます。

 入院時の検査と同じ部屋、同じ雰囲気なので、私自身は比較的リラックスしている中で、検査が始まりました。前と違うのは奥にガラスで仕切られた控え室のような部屋の中に3人ほど医師と思われる方がいらしたことくらいでした。入院時の検査のときと同じくK先生が、私の右手の足側に立たれ、補助する看護師がそのそばに、反対側にもう一人看護師が待機されていました。先生の正面には大きな液晶モニターがあり、心電図や心拍数、血圧、エックス線画像が映し出されるようでした。私のところからも、よく見えたのですが、眼鏡やコンタクトをされている方は、検査時ははずさないといけないので、見えないかもしれません。右手首にチクッと麻酔を打たれ、K先生が長い管の先についた針を刺さしてゆきます。なのですが、なんだか先生が焦っています。ぐいぐいする感じはあるものの、動脈に管が入って行かない様子です。「新しい針を下さい。」麻酔を追加され、同じようなぐいぐいする感じはあったものの、またもうまく行かない感じです。「前の検査時より血管が収縮していて入りそうにありません。」「もう一本新しい針を下さい。足から入れます。」エッ? (;゚?゚)ノ いきなり未知の世界へ放り込まれる私。結局、右足の付け根からカテーテルを挿入。

 カテーテルは入ってしまえば、血管には神経が走っていないので、体の中を管が移動する感触は殆どありません。ただ、肩あたりから、心臓に入る時は、喉が詰まるような不快感はありました。カテーテル挿入後は、先生は、胸部のエックス線画像が映し出されるモニターを見ながら、検査を進めてゆかれます。心臓内にカテーテルが入り造影剤をいれますとの合図があり、アセチルコリンも施与されたようですが、私のほうは特に心臓に異変を感じることも無く、息を止めるように、動かないようにと、指示されるままに、時間をすごしていました。検査は淡々と進んでいましたが、造影剤が目的とするところに、きれいに入って行かなかったようで、少し時間が掛かっているようでした。突然、ガラス窓の向こうからマイクで「はい!終わりましょう。もう充分です。」と声がかかりました。どうやらその部屋の中の方は、指導医にあたる方々のようでした。それを、合図にカテーテルが抜かれ、抜いた部分は、K先生が両手のひらを重ねて強く圧迫止血されました。まだ、映像がモニターに映っていたのですが、足の血管からモヤモヤと血液が出ている様子が解りました。

カテーテル検査は青あざが出来る
 検査終了後は、止血のため安静とのことで、検査台から数人がかりでストレッチャーに移され、病棟に戻りました。病室前の廊下に、病室のベッドを移動して、首に力を入れるように指示され、また数人がかりでいっせーので、シーツごとベッドに移されました。
 カテーテル検査は動脈にさすので出血すると大変ということで、4時間ほど、動くことが禁止されました。部屋に戻ったのは13時すぎで、昼食は終わっていたのですが、看護師さんが食べられそうなものを持ってきて下さいました。体を30度以上起こすことができなかったので、大変、食べにくかったです。夕方、K先生が、止血帯を外してくれるまで、寝返りも打てずつらかったです。先生が行かれるや否やトイレに直行。太ももには、内出血の跡が盛大にできていました。手首の内出血のあとは、そろそろ周りが黄色っぽくなっていたのですが、まだまだ青黒く、知らない人が見たら、DVか?と勘違いされそうでした。

 詳しい検査結果の説明は明日とのことですが、冠攣縮が生じたとのことでした。

2016年9月11日記