入院三日目

 体温測定、採血、体重測定は、毎朝のルーチンのようです。採血は、腕に点滴の針も刺さっているからか、なかなかうまくいかず足の甲から採られる。何かあるたびにプスプスと針を刺されることにちょっとうんざり。

 夜中の発熱に関しては、入院時のカテーテル検査の際に、シースと呼ばれる鞘を後日の検査のために残したままにされていたようなのですが、そのせいで体が炎症を起こしているかもしれないということで抜いていただきました。

笑わないK先生

 担当医のK先生は、初期レジデントを終えられ、この病院に来られて1年ほど後期レジデント期間中と思われるこれから医師として大きく伸びてゆくという時期の20代の青年でしたが、笑顔をお見せになりません。8月の救急受診の際の先生もK先生だったと思われるのですが、そのときも笑顔はお見せにならず。。。。健康診断で異常があったのだから精密検査を早々に受けておきなさい、そうすればこんな風に病院に駆け込むことにはならなかったはずですよと、内心怒ってられるのかと思いました。ただ、入院中いろいろと先生に接するうち、やはり緊張の中で日々の診療に打ち込んでおられたということが解りました。でも、このときはまだ怖かったです。。。

そのあとの私

午後、夫とともに病状説明を聞きました。ナースステーションの一画がちょっとしたカウンセリング・ルームになっていました。

不整脈”には、生命に危険をおよぼす重篤なものから身体に全く悪影響のないもの、動悸などの症状のため日常生活に差し支えるものから全く症状がないものまで様々です。 酸欠状態が一時的で元に戻るものが「狭心症」。酸欠状態が長時間続き、血液が流れない部分に心筋組織の壊死が起こり、心筋機能が低下、最悪の場合は急死に至るものが「心筋梗塞」と呼ばれます。このような病気をまとめて「虚血性心疾患」といいます。

不整脈の原因なのですが、なかなかやっかいで

  • 原因がなくて起る場合(´・ω・`)
  • 心臓に原因となる異常があって起る場合 その原因とは、心筋症、狭心症心筋梗塞
  • 将来で出てくる心臓の異常(心筋症)の最初の所見である場合(´・ω・`)

が、考えられるそうです。

私の場合は、過労やストレス・生活習慣からきたものとは異なる器質的な要因がありそうとのことなので、心臓の血流の管理を行いつつ、まずは原因探索を行うことになりました。一つ一つ要因を潰し、負荷をかけて同じ不整脈が出るか実験的な検査も行うとのことです。とても効く薬があるので、それを飲み続ければ、発作は押さえられるのだそうですが、副作用もあるので、原因がわかればそれに越したことはないとのこと。

入院期間が、2週間〜1ヶ月程度になることが判明。

午後、一般病棟に移動しました。
4人部屋でしたが、このときは私を含め窓際のベッドに二人のみ。同室の方は、30代の女性で、私より1週間ほど前に入院されて、そろそろ退院とのことでした。2児のママで、お子さんのことを心配されていました。アナフィラキシーショックで、呼吸困難になり心臓に負荷がかかったので循環器科に入院されているそう。お話しているうちに、ICU仲間であること、家がかなり近いことなどがわかりました。彼女とは今もラインでお話する仲です。彼女が退院されたあとは、同室の方はかなり年上の方ばかりになってしまったので、彼女の存在は大きかったです。入院の先輩?として、いろいろ情報を下さり頼もしかったです。

肺活量の検査を1階の検査室で行いました。入院以来、初めての違う階への移動でした。廊下やエレベーターホールが少し肌寒いのが新鮮でした。

2016年8月16日 記