体験記ひとまず終了

2015年11月8日未明に、持続性心室頻拍を発症し、入院。16日に、カテーテル・アブレーションを受け、翌17日に退院しました。さらに、Q大病院でも検査を受け、心配されていた大きな病気も見つかりませんでしたヾ(・ω・)ノ。原因の一つかもと言われていた「冠攣縮性頻脈」の可能性も低くなってきて、入院時の症状は、はっきりとした心臓病がなくて生じる特発性心室頻拍に落ち着きそうな様子になってきました。
 今日は、半年ぶりに血液検査もあるので8時に病院着。けれど、救急車対応で受付の方が不在で少し手間取ってしまいました。これまでも、病院に着く頃に救急車のサイレンの音が近づいたりしていて、その度に、この病院が地域の中核病院であることを感じていましたが、事務の方も気の抜けない職場なのだと感じました。それでも血液検査の受付がちょうど開くタイミングに、窓口に到着。さらに少しというか結構待って、呼ばれたので左手を差し出しました。看護師さんに「いつもこちらの腕からですか?」と聞かれる。ああ、やはり聞かれました。「いえ、看護師さんによって取りやすい腕が違うようなので、選んでもらっていますと」両方差し出す。看護師さん、じっくり血管をみさだめ、結局、右手から容器にに4本くらい採取されました。とはいえ、一回で決めて下さったので感謝です。
 そのあと、いつもと違う心電図。いつもはクリップ?で、両手、両足を挟む感じなのですが、今回は、ペタペタと何カ所も電極を貼って、時間も長めでした。これが12月に先生が言われた特殊な心電図だったようです。エコーと聞いたように思っていたので、2回も看護師さんに確かめてしまいました^^;。診察時に先生からも、改めて、今回受けた心電図が「加算平均心電図」であることを説明下さいました。どう聞き間違えたらエコーになるんだろう?私の耳。医療用語は難しいですね。
 9時半には、診察室に呼ばれました。血液検査では、健康診断等で測る数値もろもろとBNP値というのを測ったそうです。BNPとは心臓(おもに心室)から分泌されるホルモンで、利尿作用、血管拡張作用、交感神経抑制、心肥大抑制などの作用があり、心筋を保護するように働きます。心臓に負荷が増えたり心筋の肥大がおこると増加するので、血液中の濃度を調べることで、心臓の状態がわかります。心臓が悪くなると夜トイレに起きるとよく聞きますが、おそらく、このホルモンせいかと。実際、退院後は真夜中に起きるということはなくなりました^^;。
 正常値は0.0〜18.4
 私の値は半年前が32.0、今回が23.2。
 先生からは、値は少し高いけれど、心配するほどではないですねとのお話でした。HDL-C(善玉)とLDL-C(悪玉コレステロール)の値も正常値で、また両コレステロールの比が1なのがいいということを今回先生から教えていただいたのですが、うれしいことに1でした。加算平均心電図も異常なし(陰性)。加算平均心電図検査では、通常の心電図では記録困難な微小な電位を心電図をかさねて(加算して平均をとる)記録することで大きく描き出すことで、心室性頻拍を起こしやすいかという素地を精査する検査だそうです。聴診器でも心音を聴いていていただいて、問題無しとのことでした。「お元気そうで、私もうれしいです。」とのお言葉をいただきました。
 二ヶ月に一回の経過観察はまだ続くのですが、ここしばらく期外収縮の自覚症状を感じることが殆どなくなり、人ごみに長時間いても、根をつめたPC作業をしても、体に違和感を感じることが殆どなくなりました。先生のお話からも、安心とはちがうかもしれないですが、安定した状態を維持できているようなので、今回で体験記はひとまず終了しますヾ(・ω・)ノ。

最後に、最近感じることは、ネット上の情報が、いわゆる「まとめ」なものが多く、表面的な事を、言葉づかいだけを換えて、適当な写真をそえて体裁を整えただけのよく似たサイトが多いように思います。「動悸」とか皆が知っている一般的な言葉で検索すると上の方にそういうページがならぶ感じです。不安がある場合は、やはり、医師に聴くのが一番なように思います。また、医療の進歩も日々あり、ネットで得られる情報は古いということもあるかもしれません。通院している病院でも、冷却するタイプのアブレーションも導入されているようで、治療方法も変わって行くようです。
 退院後の経過については、個人のブログが一番参考になりましたが、症状も様々で、ほぼ初回の発作であれよあれよと入院し、2週間待たずに手術という私のような例は見かけなかったので、緊急度や経過等を自分で判断するのは難しいなと思いました。
ブログだけでなく、身近にもいらっしゃったのですが、症状をを抱えつつも、それを表には出さずに生活されている方が多いということも知りました。頻脈発作を長時間我慢しながら、家事や仕事をされている様子を読んで、健康は自己責任とか言われる事も多いのですが、私のようにこれといった原因がみあたらない場合もあるわけで、健康というものを、健康かそうでないかと二択で考えないようにしなければと改めて思いました。

これまでの経過はこちらから


帰りに、フライドチキンを買って帰りました。