はじまりは期外収縮

入院二日目
 二日目も、レントゲン、採血、エコー、心電図と検査を受けた他は、安静に過ごしていました。入院時看護計画には、日常生活にかかわるすべてが全面介助になっていて、生活空間も実質ベッド上のみでしたが、幸いにも経過はよく、酸素マスクもはずれ、一般病棟に移る話も出始めました。担当医のK先生からも夕食を完食すれば、一般病棟に移れますとのお話もいただきました。夫に携帯を持ってきてもらったので、入院したことを知らせた弟と話しました、夫には、入院に必用な、スリッパやらコップやらを持ってきてもらうようメールしました。携帯はできるだけこっそり操作していたのですが、メールを打っているところを、担当の先生に見られてしまって、ちょっと気まずかったです。←何も言われませんでした。

 食事は、心臓病・高血圧症治療食ということで、塩分控えめ、血液さらさら?を狙ってかタマネギ、タマネギ、サラダにも、お味噌汁にも、おかずにもとタマネギ責めでした。どの程度食べたかは記録されているので、一般病棟に移りたい一心で完食しました。

 眠るまでは何ともなかったのですが、夜中に発熱。38℃を超えているとのことで、息もあがってけっこうつらかったです。感染症のおそれもあるので、血液検査を行いました。寒天培地のようなものが入っている手のひら大の瓶の中に、注射針を突き刺す感じの検査でした。溶けるか固まるかして感染症かどうかわかるようになっているのではないでしょうか。ロキソニンで解熱。

それまでの私
 2007頃から健康診断で、期外収縮を指摘されるようになりました。自覚症状は無かったのですが、2010年には精密検査を受けるように言われたので、自宅近くの病院が循環器科を主要診察科目にうたっていたので、そこでエコー検査と、24時間ホルター心電図をとってもらいました。その結果、明らかな心室頻拍などは認めず、さほど心配することはないでしょうとのことでした。
その後の健康診断でも、非特異的ST-T変化[集団検診などで、健康な女性にしばしば見られる。中年女性に多いそう(´・ω・`)]や期外収縮が記録されたりしなかったりでしたが、いずれも判定は要観察で、精密検査を勧められるほどではありませんでした。ところが、2015年6月の健康診断で、心電図をとって下さった技師さんが、データを見て慌てだし、問診をしてくださった医師の所に戻るように指示されました。問診を受けた先生のお名前はわからなかったのですが、葉加瀬太郎に似た先生と伝えるとすぐに解って下さって、一緒についてきてくださいました。その先生は心電図を一目見るなり、心筋梗塞と同じ波形がでていますよ。胸痛などの自覚症状はないと言うと、糖尿病や甲状腺機能の異常を指摘されたことはありませんか?ときかれました。それもありませんと答えると、できるだけはやく精密検査を受けるように言われました。そうはいっても、病院で心電図に出ないと診察がつかないだろうと思い、先生が手に持っているその心電図の記録紙を下さいと言いたかったのですが、なにせ集団検診で健診者も多く言い出せませんでした。異常な心電図が出ていると言われてもそのときは本当に、胸痛も動悸も感じておらず、健康診断の結果が出てから、また自宅近くの病院に行こうとそのときは思いました。
 自覚症状はなかったと思っていたのですが、今思えば 関連痛と思われる症状は出はじめていたのかもしれません。その頃から入院するまでの間に二度ほど、寝違えたような肩から首の痛みを経験していました。一度は朝起きたあとに気づいたので、完全に寝違いだと思っていたのですが、体ごと向きを変えないと、寝返りも打てないほど痛かったです。二度目は、仕事が終わってパソコンを消して、さあ帰ろうと立ち上がった瞬間、痛くなりました。ぎっくり首という言葉があるのかどうかわかりませんが、いずれも1日ほどで収まっていました。

健康診断が6月、結果が届いたのが7月半ば、その前後はイベント準備等で忙しくしていました。7月末にイベントが終わると、仕事面でも締め切りやお天気(台風接近)などに一喜一憂することもなくなり、蒸し暑さにちょっと参っていましたが、精神的にはもうすぐ夏休みだ〜、そろそろ有給取って病院に行こうかなと思っていました。

救急受診
2015年8月7日の朝でした。いつもの時間に家を出て、だらだらとした坂道を駅まで10分ほどかけて歩いていました。この坂道は、近くの中学生が友人達と談笑しながら自転車を漕いで登ってゆく程度の緩やかな道です。私自身も、少し負荷をかける程度に急ぎ足で歩くのが健康によいとテレビで見てからは、少し早足で歩くようにしていました。大変蒸し暑い日で、じっとり汗をかきつつ、一番急なところにさしかかったときに、胸がきゅっと詰まるような感じがしました。健康診断時のことがあったので、大事をとって救急を受診しました。この時の病院が、入院することになるM病院で、見ていただいたのも担当医となるK先生でした。K先生からは、この病院でもよいし、以前に精密検査を受けた病院でもいいので早めに検査を受けるようにと、指示されました。カルテがある方がいいかと、2010年に精密検査を受けた病院で検査を受けたい旨お伝えしました。この救急受診では、夫にも連絡が行き、送ってもらったりと、各方面に迷惑をおかけしてしまいました。

精密検査
 循環器科の診察日の関係で、翌々日の8月10日にA病院で、精密検査を受けました。24時間ホルター心電図等検査を受け、翌日には結果説明もお聞きすることが出来ました。結果、前回と同じく、特に心配するようなことはなさそうとのことでした。「ドキドキすることもたまにはありますよ」と笑顔でおっしゃっていただき、安堵しました。ブログにも書いているように、お盆には山にも登りましたが、特に不安を感じるようなことはありませんでした。

2016年7月4日 記