Institute For Figuringの展示会


昨年の11月に福岡で開かれた「編み物サンゴのワークショップ」のお手伝いをしました。記事はこちら

その際、講師のマーガレット ワータイムさんに写真のサンゴのペンダントをお贈りました。WUNDERKAMMERさんの「red coral branch」をミニチュアにアレンジしたものです。

マガーレットさんはとても喜んでくださいました。それは私がたじろぐほどの勢いでした。続いて「これをもっとたくさん作ってくれませんか?」と頼まれたのです。

「来年、ベルリンで展覧会をするので、ホニャララホニャララ〜」(私の英語力ではこの程度)。
「あ〜、作るのは大丈夫なんですけど(←このあたり断れない日本人)、このサンゴは私のオリジナルではないのでWUNDERKAMMERさんの許可がいるのです。」

作り方とかは、もしかして聞かれるかも思いWUNDERKAMMERさんの7 pack of undersea patternsをプリントアウトしたものは持ってきていたので、それを取り出しつつ、時間をかせぐも、この時点で、会話を続けることは不可能となり、通訳さんに助けを求めました。イベント前で緊張されていた時間でしたのに嫌な顔一つせず、あたふたした私の説明とマーガレットさんの会話を翻訳してくださいました。Uさん、本当にありがとうございました。



で、その展覧会が今、アイルランドダブリンで(はい、ベルリンではありません。私の聞き取りは最初から間違ってました)開かれています。

展覧会場のTHE SCIENCE GALLERYのサイトはこちら
HYPERBOLIC CROCHET CORAL REEF: A WOOLLY WONDER
at The Science Gallery, Dublin
Exhibition Dates: March 20 – June 11, 2010

Institute For Figuringは、マーガレットさんが姉妹で自宅を事務所と研究所として活動されています。いわばフリーエージェントな研究所なのです。寄付と助成金で活動資金を賄っていらっしゃるそうです。ですが、サイトや展覧会のパンフレットを見るととても活動の主体が個人とは思えないほど充実しています。

これらを見ると、ささやかな小さな編物だけをきっかけに、見ず知らずの言葉も話せない外国人の私に協力を依頼するマーガレットさんの活動に対する熱意を感じます。

そうはいっても実際は、作品を送るまでは途中経過をメールで知らせても向こうからは連絡もなく、どこまで本気だったのか不安な部分もありました。マーガレットさんが糸の艶に興味をもたれたので、プレゼントしたサンゴはコットンのレース糸だったのですが、オリエンタルな雰囲気も持たせたかったので展覧会用のサンゴは絹糸で編むことにしました。糸を探し、試し編みをし(結局、オリジナルに変更しました)、HYPERBOLIC CROCHET CORAL REEFについて勉強し、絹糸を選んだ理由の英作文、連絡の英文メールを書いたりと、なかなかに大変でした。

3月に入るとHyperbolic Crochet Coral Reefの活動を紹介したパンフや冊子、展覧会の準備状況なども知らせてくださり、昨日は私のサンゴの展示風景の写真も届きました。今までの記録はすべてファイリングしています。もうすぐ展覧会のパンフも届くと思います。その時はここでも紹介したいと思います。写真左下が展示の様子。"Holy Jewel Room"というコーナーに展示されています。海の底のようなイメージですね。Hyperbolic Crochet Coral Reefは、これまではたくさんの人がさんごを編んで、それを持ち寄って一つの珊瑚礁を作り上げるという展示方法を取っていたのですが、今回は個人の作品のコーナーも作りたいとのことでした。右の白っぽい絵はがきが私がマーガレットさんに進捗状況や実際の展示のイメージ(私のサンゴは磁石を仕込んでいて自立するのです)を伝えるために夫のカメラを借り気合いを入れて撮影したものです。

展示の様子の写真と私が撮影した写真(データを送ってほしいと頼まれました)はInstitute For Figuring内のHyperbolic Crochet Coral reefのサイト内のCONTRIBUTORSのページで紹介されるそうなので、その後こちらにも少なくとも私が取った写真はUPできると思います。とはいえ、らべりの方にはすでに載せています。らべりにはCrochet Coralのグループがきっとあるはずと入会しましたが、やはり、ありました♪最近時間がなくてすっかり放置してますけれど。


この展覧会、秋にはスミソニアンでも開かれます。
私のサンゴは、日本→アメリカ→アイルランドアメリカと私が行ったことのない国を旅しているのです。