古代エジプト満喫

2009年12月26日(日) 第4日目
 午前:ピラミッドとスフィンクス見学!
 午後:カイロ考古学博物館、ハンハリーリ・バザールなど
 夜:寝台列車「ナイル・エクスプレス」でアスワンに(約12時間)
 <車中泊

混沌という言葉がぴったりのカイロですが、郊外の農村はとても美しいです。旅行中どこへいっても、街や道路、駅もゴミだらけなんですが、窓から見える農村風景は「ナイルの賜物」そのものでした。

カイロも朝は霧が出ていましたが、朝ご飯を食べて、ギザのピラミッドにつく頃には、どんどん晴れて来ました。

ピラミッドの感想はもう「おっきい」「墓泥棒も大変だったろうな」につきます。←このクフ王のピラミッドではなく、三大ピラミッドのうち一番小さなメンカウラー王のピラミッドに入りました。左から3番目。

通路の天井は低く、膝・腰をかがめた状態で下りたり上がったりして、もう膝はガクガク。翌日、翌々日と筋肉痛。あと、外より中の方が蒸し暑くて、空気も悪いのか、辛かったです。
ピラミッドを撮ろうとすると、水平がわからなくなります。

同行の方の中に、ラクダに乗りたい方がいらしたので、20分ほど自由時間。個人で交渉すると「ぼられ」るのでガイドさんもついって行って交渉。その間、ラクダさんを見たり、裏からお土産屋さんを撮影。ラクダは乗りたいと思わなかったけれど、旅行中いたるところで、人や物を運んでいたロバなら乗りたかったな〜。

スフィンクスも見ました。
ナポレオンも見たんだーと思うとちょっとドキドキ。

午後は、エジプト考古学博物館(通称カイロ博物館)へ
ところで、エジプトの遺跡や博物館は、年々整備されています。エジプト考古学博物館も新しい博物館が近く建設されるとのこと。
この博物館(の元になる博物館)を建てたのは、フランス人考古学者、オギュスト・マリエット。国外へ持ち出されるばかりだった出土品をエジプトにとどめたということで現地の人にとても人気があります。
1902年の古い建物、波打ったガラスのはめ込まれた木枠の展示ケース、こんなんでいいの?というほどおおらかな展示。さすがに、ツタンカーメン王の黄金のマスクを展示してある部屋はちょと特別な構造で展示ケースもしっかりしていましたが、でも、部屋の窓は思いっきり開いてました。ミイラ室のエアコンもこれで大丈夫ってくらいの小ちゃいものだったし、おどろくほど開放的な展示でした。乾燥してる国だから大丈夫なのかなあなどと話していました。

ちなみに私たちもう少しでツタンカーメンの人型棺や黄金のマスクを見逃すところでした。基本的に解説板などはほとんどなく、ガイドさんの説明をよく聞くか、調べて見取り図に印をつけておくかしないと、素通りしちゃいます。回廊を兼ねている大きな展示室の周りにいくつかの小部屋があるのですが、動物のミイラの部屋なんかをのんびりみているうちに、集合時間が近づいてきました。「エジプシャン・ジュエリー」の小部屋を最後に見ておきたいと私が言って、その部屋を探す途中でこれってもしかして?という部屋があったので覗いたらツタンカーメンの部屋でした。大きな展示物は回廊にどーんと展示してあったので、見落としてました。
展示物は3500年前のものとは思えない輝きでした。

ハンハリーリ・バザール

そろそろ物売り人に疲れていたし、ここでは何も買いませんでした。皮のスリッパとか、綿や絹のストールなど欲しいかもと思ったものはあったのですが、実際見るといい品はなさそうだったし、強引そうなので、早々にガイドさんの待っているフセイン広場のカフェに。ここで、ガイドさんおすすめのライスプフィングを暖かい飲み物にしたようなものを注文。干しぶどうが入っていて、ほんのり甘くて、暖かくて美味しかったです。のんびりおしゃべりしていると、お店の中にも手にショールやネックレスや、コーラン?をもった売り子さんが入れかわり立ち代わり近寄って来ます。

その後、夜行列車に乗るために駅に。
ここが、また〜混沌。向かいのホームで喧嘩してるし〜(恐)。おまわりさんが来てなだめてました。ガイドさんより列車は「9時半頃に来ます」って、「頃っ」て、はいはいエジプシャンタイムね。構内の放送などはなく、数台列車が入って来ては、どやどやと旅行客が乗り込んでいました。
やっと、めざす列車が来て、やれやれと乗り込みました。えっと、あとで知ったのですが車体はドイツ製です。なんか、丈夫そう。寝台個室だったのですが、暗い蛍光灯に照らされた部屋をみておもわず妹と顔を見合わせる。

まあ、心配は杞憂で、かなり快適な乗りごごちでした。
夕ご飯は、機内食のようなものが出ました。鶏肉を蒸したようなものはお味はよかったですが、この頃から私、食欲ががた落ちになってきました。もう、肉は見たくないって感じ。この後は、豆の煮込みとハイビスカスジュースぐらいしかおいしいと感じなくなってきました。