Hyperbolic Crochet Coral Reef

科学+かぎ針編み=かぎあみサンゴ!

科学、故郷のグレートバリアリーフと編物が大好きなマーガレット ワータイムさん(造形研究所所長:WEB上の研究所で本部はマーガレットさんの自宅にあるのです!)が、珊瑚礁を守るために始めたHYPERBOLIC CROCHET CORAL REEFが、日本で「編み物サンゴのワークショップ」(NPO法人ミュージアム研究会主催)として開催され、私はボランティアスタッフとして参加しました。マーガレットさんはスーツケースまるまる一個にかぎ編みサンゴを詰め込んで来てくださいました。

かぎ針編みで、増し目(毎目〜12目ごとの比較的密な)を繰り返していくと、直縁でも円モチーフでも、表面が波打ったサンゴそっくりの物体になります。これは、数学的には双曲空間というものだそうです。これは双曲線幾何学という私たちがすぐには想像できない空間を扱う科学に属し、宇宙を表現するためのモデルとしても重要なものだそうです。この双曲空間は紙でも表現できるのですが、より数学的に完璧な模型が編物で表現できることが1997年に考案されました。けれど、この双曲空間をヒトが表現できるようになるずっと以前から、自然はサンゴやウミウシ、海藻などが持つひらひらしたフリルのような構造として表現してきました。マーガレットさんは、数学的な立体表現と自然の中にすでにずっとあるその美しさを伝え、そうした美しさを包み込んでいる珊瑚礁を守る意識を人々に持ってもらうために世界を飛び回っています。 

昨日、悩んだ糸のかけ方ですが、私は結局「ぶきっちょさんと小学生低学年のちびっこ」担当となりました。ポンポンでウニを作りました。ぽんぽんメーカーも使わず手に糸を巻きつけるだけで作ったのですが、これがすごく楽しかったです。子供達もつぎつぎ作ってました。


Sea starたち。シースターというとヒトデのイメージが強いのですが、ウニも指すそうです。タコさんもいます(展示の許可はパターン制作者のJessica Polkaさんからいただいています。サイトはこちら)。



完成したサンゴとウニは、最後にマーガレットさんがきれいにディスプレイ。ここでもさりげなく、作品を展示するキュレーター(学芸員)というお仕事について子供達にやさしく話されていました。