新型コロナの中での通院

半年ぶりの主治医の先生の新しい勤務先の病院での診察予約日は、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、緊急事態宣言が7都府県に出てから2週間目でした。診察を控えた方がいいのか悩みつつも、病院のウェブサイトにも特に記載はなかったので、予定通り出かけました。

 職場も自宅勤務になっており電車に乗るのは1週間ぶり、普段より1時間早い7時台の電車は思ったよりも混んでいて緊張しました。

病院の受付のソファーには、一人づつ空けて座るように指示がされ、待合室の窓も開けはなされていて、明るい日差しながら、カーテンがはためくくらいの風もあって少し肌寒いくらいでした。

肌寒さのせいか、緊張のせいか採血がうまくいかず、針はうまく刺さっているのに血が出てこず腕をかえてもダメで、結局手首の血管から取っていただきました。看護師さんも恐縮されていましたが、私も今回のようなことは入院中以来のことで驚きました。入院中の採血だ、ルート確保だとぷすぷす、ぷすぷす刺されていたことを思い出してしまいました。直後に測った血圧は110-70でいたって普通でした。

心電図もとり、あとは診察まで1時間ほど待合室で待つことに。患者さんはさほど多くなく、離れて座れたので、その点は安心でした。扉越しに、先生のよく通る声が聞こえていて(こういう環境は本当はよくないのかもしれないけれど)、いつもと変わらないご様子にも安堵しました。

診察は、お薬をいただいているクリニックでの診察内容とのすり合わせと、血液検査の結果を見ていただいたのですが、甲状腺や腎臓、肝臓の数値も正常で、心臓への負担を示すホルモン値は正常範囲を超えてはいるものの許容範囲とのことでした。自宅に戻って以前の値を見直したら、徐々に下がってはいました。

私はできれば薬を飲まなくていい状態に持ってゆきたいと思っていて、質問してみたのですが、飲んでいた方がいいですよとやんわりと諭されました。

次回の診察は、半年後なら新型コロナウイルス感染症の状態は改善しているでしょうからと10月に。血液検査はしますが、心エコーはコロナの状況を見て決めましょうと。そして、手洗いをしっかりするようにと。在宅勤務の話しなどをする中で、いつも前向きな先生には珍しく今の状況に少しうんざりされているようなご様子が伺えましたが、医療の現場では計り知れない緊張があるのだろうと改めて思いました。

血液検査のため朝食を抜いていたせいか、帰宅して食事を取ったあと、猛烈に眠くなり2時間ほど昼寝をしました。

診察結果に問題もなく、お天気も良く、帰りは電車も空いていてリラックスできていたと思うのですが、やはり今の状況に気が張っていたのかもしれません。