吝嗇家の藍染

 蓼藍は毎年植えているのですが、何度か絶やしてしまったこともあり、タネを手に入れて維持する方に気を取られていました。今年は暖かいせいか蓼藍の葉がまだ枯れずに残っていて思いついて生葉染を試してみたら思いの外楽しくて。

2008年(もうそんなに…驚!)に作っていた沈殿藍(泥藍)を使って、板締め絞りでシルクを染めてみました。シルクは着物の裏地で昭和の館(実家)からやってきたものです。反物の状態なのですが、縫う下準備が施されていて、各部分の長さごとにハサミで切り目が入っていて、どう使っていいのかが悩み。とりあえず手ぬぐいくらいの長さのところを使っています。

プランター2個分、葉の重さにして250gほどの藍ですが、楽しむには十分な量でした。

 

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藍染:一番下は生葉染め

板締め染は、計算と偶然が混じり合い、味のある仕上がりになってます。

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板締め染:重ね染2回

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板締め染め:染液を濃くしての一回染

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三角の板

どちらも、折りたたんだ布の上下を三角の板で挟んで染めているのですが、生地の量と染液の濃度の違いでずいぶん違った印象になっています。板締め染めにしたのは染料を節約するためもあるのですが、糸で縛る丸い絞りより、こちらの直線に染まる方が好みかも。

 

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沈殿藍

染液は、水飴の瓶くらいの量です。染めるときは染めたい布とジップロップに入れて扱うと楽チン。