砂嵐に見送られて

2009年12月29日(水) 第7日目
午前:王家の谷、ハトシェプト女王葬祭殿、メムノンの巨像
午後:ルクソール神殿カルナック神殿
夕方:ルクソール空港からドーハ空港へ
夜:ドーハ空港から関西空港へ(約9時間)
<機内泊>

今朝も、朝ご飯のあと集合時間までホテル内を散歩。西岸方向には気球が飛んでいます。ルクソール西岸は「死の都」といわれ、葬祭殿や、王家の谷、王妃の谷、貴族の墓があります。 東岸は「生の都」。神殿や宮殿、貴族の住居がありました。 現在も街の中心はこちら。私たちの宿泊したホテルも東岸にあります。気球から、王家の谷、ハトシェプト女王葬祭殿などの遺跡を見ることの出来る大空散歩だそうです。


午前中に、王家の谷、ハトシェプト女王葬祭殿、メムノンの巨像を見ました。王家の谷は写真不可。1枚のチケットで3つのお墓に入ることが出来ます。王家の谷は緑は一切なく石と砂ばかりです。お墓の中はどこもかなり暑かったのですが、壁と屋根一面の美しさに上やら横やら見上げるのに忙しかったです。ここでは別料金を払ってツタンカーメンのお墓にも入り、ミイラにもお会いしました。ミイラって、カイロのエジプト考古学博物館のミイラ室にも入ったのでたくさんみたのですが、カリカリというよりなんかウェットなんです。現在でも作り方にたくさんの謎があるというのがうなづけます。

バスの中からカーター・ハウスと早稲田ハウスを見ながらハトシェプト女王葬祭殿へ移動。

周りは岩山。青空と岩のコントラストが美しいです。

色彩のない世界のようですが、日の当たらない場所にはまだ鮮やかな色がのこっています。ハゲワシでしょうか?

メムノンの巨像はアメンホテプ3世の像。呼び名はギリシアの伝説、メムノン王に由来しているそうです。高さ約18m。エジプトの遺跡は紀元前に作られたというのが信じられないほど保存状態がよいのですが、この像をみるとその長い時間を感じることが出来ました。

で、このあたりでカメラの電池が切れました。二つの電池を交互に充電しながら使っていたのですが、うまく充電できていなかったのか、間違えて古い電池を使っちゃたのか。。。

午後からは、昨日ライトアップされていたルクソール神殿カルナック神殿をもう一度見学。たくさんの巨大な石柱やオベリスクレリーフを堪能。ただ、この頃から雷雲がむくむくと出て来て、雷鳴も聞こえてきました。突然、日本で夕立の前にあるような風がざーっと吹いて、砂やらビニール袋やらが舞い上がり始めました。雨は幸い降らなかったのでが、目も開けていられない砂埃で、慌ててバスに戻って、ルクソール空港に向かいました。その間も、砂嵐は続いています。空は薄暗く、ぼんやりと景色がかすむ中、初日の遅延のことを考えると不安でしたが、さすがエジプト、このくらいの天気は問題ではなさそうで飛行機の遅れはありませんでした。

バスから空港に入るほんの少しの間に、砂でじゃりじゃりになってしまいました。帰国後、お風呂に入ったら、シャワーで髪と身体を洗ったのに浴槽に砂が沈んでいました。

ルクソール空港はアレキサンドリア空港と違って都会的な空港でした。さすがにみなさんお疲れ。

帰国手続きも終わった後、ここでワタクシ、エジプトのハラクダシーに襲われました。お腹が痛い訳でもなく、ちょっと、トイレと思ったらハラクダシーで、心底びっくりしました。
何か特定の食べ物や水が原因と言う訳ではなく、徐々に腸内細菌相が入れ替わってしまったようです。あと、気が緩んだのでしょうね。

ルクソール空港とドーハ空港間はドキドキしましたが、何事もなく甘い紅茶だけ飲んで機内食は食べずに過ごしました。

ドーハ空港から関西空港間も幸いなことに通路真ん中の3人がけ席を夫と二人で使えたし、後方の席だったのでトイレにも近く、機内食は食べずに飲み物ばかり飲んですごしました。朝ご飯だけは食べましたが、デザートのムースがしみじみとおいしかったです。