水城から太宰府へ

   
今日はもう暑いくらいの陽射しでした。7世紀に海の外からの外敵に作られた土塁跡(木立に被われた丘が1kmほど続いています)を出発点にハイキングを兼ね九州国立博物館で開かれている「国宝大絵巻展」を見に出かけました。
緑したたる水城の土塁の林はスイカズラの甘い香りが漂っていました。すぐお隣は自動車教習所なのですが、森の中のようです。できた当時は海側にお堀もあったそうです。


畑と住宅街の中を歩いて着いた、大宰府政庁跡は、陽射しがたっぷり。なので、みなさん木陰でお弁当を食べてられました。
  


  
奈良時代に完成した観世音寺源氏物語にも出てくるのだそうです。うーん、どこなのでしょう?木や草花の多いお寺で、前に来たときはちょうど花祭りで祭壇がとても美しくお花で飾られていました。私の好きなお寺です。境内ではスケッチをされているグループがいらっしゃいました。


  
太宰府天満宮の梅はもう色づいています。ひさしぶりに来るとハングルがあちこちに溢れていました。観光客もたくさん。今日はここまでくるのに結構時間を使ってしまったのでお参りはせずに、本殿のそばにある連絡エスカレーターで博物館へ。


    
ガラス張りの壁面に、緑の山が写り込んでいます。「国宝大絵巻展」では教科書などで見たことがある絵巻ものの実物をガラス越しですが見ることができました。この「国宝大絵巻展」実は、前期と後期でほぼ全部展示物が入れ替わっています(同じ絵巻物でも違う場面に巻き直されている)。2回来てね♪ってことでしょうか。「百鬼夜行図」は憑喪神たちがとてもキュート(ムーミントロールの挿絵と水木しげるさんの妖怪に雰囲気が似ています)。「一遍聖絵」は、群衆の描き方が秀逸。他にも見入ってしまう絵巻きばかりでしたが、さすがに最後の方は疲れてしまい、注意力が散漫になってしまいした。絵巻の中でやけに寝てる人が多いなあと思っていて、下人が仕事をさぼっているのかしらと思っていたのですが、「夢でお告げを受けている」場面でした。赤面。


夫が図録を買ったのでそれを眺めながら、振り返っています。でも、本物はやはり見応えがありました。