自動車免許取得の道のり

 残暑というより酷暑な828日から雪の舞う1218日までの112日間(3ヶ月と20日)、平日1日と土日を使い自動車学校に通っていました。ネットで下調べして、送迎バスだけでなく駅から歩いても行けるR自動車学校を選びました。近くに工業大学がありそこの学生がほとんどな印象でしたがコロナ禍でもあり私語もなく皆一人で行動していて、その点は気楽でした。世間から見たら35年遅れの運転免許なのですが、大人になって手取り足取り教えていただくことはあまりないのでいい経験になりました。

 学科試験はアプリもありPCやスマホで問題を解くことができ、教科書へのリンクもありクリック一つで当該ページを確認することができ苦労はしませんでした。授業もオンラインへの移行期で準備ができたものはオンラインで自宅で受けることができました。今後、第二段階の学科はかなりの部分がオンラインになるそうです。
 一方、実技は仮免も卒検も結果的には一回で合格できましたが、かなり苦労しました。第一段階では補習を項目が進むたびに受けましたし、第二段階もみきわめは一回落ちて2時間補講を受けました。この時期は、まぶたがピクピクしたり偏頭痛が出てストレスかかっているのを自覚していたので、頻脈の治療を受ける前だと続かなかったかもしれません。体調に不安がないことは何をするにも大切だと改めて実感しました。
 免許取得費用は年齢に1万円を掛けたものとよく言われますが、そこまでではなく、AT限定にオプションで予約を学校側で取ってくれるスケジューリングプランをつけ合計35万弱、そこに補講料金が加算され40万ちょっとでした。

 実は、延長、検定補講、再検定料を保証する安心定額プランに入る気満々だったのですが、受付の方に今はオススメしていないのですと意外なアドバイスを受けました。6ヶ月以内という制限があり、学生が長期休暇ではなく授業の空き時間を使って一年を通じて免許を取るようになり教習の予約が取りにくくなってきていて、通える日が限られている場合は特に免許取得まで半年以上かかることが多くなっているのでメリットがないとのことでした。かなり迷いましたが甘えが出ないように、また私の年齢だと+12万と50万近くになるとのことだたので(20代前半だと+3万で済みます)、つけないことにしました。結果は正解でした。

 講習ではグループで行うものもあり、コロナ禍で対面での体験が削られてしまっている若者はこういう機会でも楽しそうであり、地域特性講習でくねくね山道に行った時や、高速道路講習では太宰府まで走りちょっとした遠足気分も楽しめました。

 先生は指定もできたのですが、そうはせず、学校にお任せしました。指導方法の希望も聞かれたのですが「世間話などは織り込まず淡々と」を選びました(他の選択肢は「厳しくきっちり」「優しく世間話など折り込みリラックス」)。一度だけ昔風な怖い教え方の先生に当たりましたが、その方以外は、さすがプロフェッショナルと思わせる的を射た教え方、また全く会話がないというわけはなく和気藹々と教えていただきました。

 自動車免許は一生持たないで過ごしたかったのですが、自動運転はまだまだ現実になりそうもなく、家族の送り迎え、災害時の移動手段の確保など、また、公共交通機関も年々不便になってきていて行きたいところに自分で行きたいという思いもあり一念発起したのですが、この判断が正しかったと思えるように安全運転に努めたいと思います。

 

祈 無事故