ハリー・ポッターと死の秘宝

しばらく更新があいてしまいました。その間、何をしていたかというと
↓を編み続け、

ハリー・ポッターと死の秘宝 上下巻set (携帯版) (ハリー・ポッターシリーズ)

ハリー・ポッターと死の秘宝 上下巻set (携帯版) (ハリー・ポッターシリーズ)

を読んでいました。

携帯版で読んでいたので、8年かかって読み終わりました。原書は2007年、通常版の翻訳は2008年に出ていたので、その間、ネットなどで不用意に書評などを見ないようにしてきました。長かった。

一応、畳みますね。
でも、主人公の成長と同じ時間をかけて読むという経験は何事にも代え難かったです。シリーズの各巻は、ハリーの成長に従って、だんだんと暗い雰囲気になってゆきます。最終巻は、第一巻からの伏線がぴたっとはまる快感を感じつつ、あまりに多くの人々が気付いたときにはページから去ってしまっていて落ち込みます。それはハリーが直接経験した以外にも、登場人物それぞれに時間が流れているということで、ハリーが感じたショックも読者が体験できるということなんでしょうけど。。。。

個人的には、セルブス・スネイプの物語が、これだけで一つのお話になるほどすばらしかったです。私はスネイプは、ダンブルドアの信頼をうらぎらないと確信していたのですが、その理由はまったくわからなくて、守護霊の牝鹿でも気付かなかったうっかり者なんですが。

一部では散々な「我輩」という一人称も、英文ではどれもI, My, Meなんでしょうが、「私」、「僕」と使い分けられていて、 32章の 'Look...at...me...' の翻訳はすばらしいと思います。
ハリーが父親に似ていることは散々こき下ろすのに、目については一切コメントしなかったスネイプ。5巻に伏線が張ってあるのですが、そこまでとは気付きませんでした。スネイプ先生読者にも閉心術使ってます^^。