媒染剤

染めのしくみと助剤の役割についていろいろ調べていたのですが、検索が悪かったのか、いきなり錯体とか出てきて、ギブアップ。けれど、染色という作業は、深く化学が入り込んでいることだけは分かりました。


お台所での染色なもので、媒染剤はできるだけ安全なものにしたいと思います。染めるものにすべて吸収されれば心配ないのですが、濃度を間違えたときや、使い切れずに残ったときの処分を心配しています。クロムははなから使う気はなかったですし、鉄には今のところ興味が湧いてきません。ただ、銅媒染にはちょっと心惹かれていて、作り方も調べていました。カワラタケというわりとたくさん手に入るキノコで、きれいな緑色にそまるのです。

植物染色

植物染色

けれど、武庫川女子大学牛田研究室のHPで、「草木染の媒染剤にクロムや銅が使われるようになったのは、近代化学が導入されたからで、江戸時代までは灰汁、明礬石、酢、鉄漿(オハグロ)、石灰などを使用してきた」という一文を読んで、あっさりあきらめがつきました。また、エセル・メレの「植物染色」(寺村佑子訳)にもクロムは現代的な媒染剤であると書いてありました。なので、これからも無媒染、あるいはミョウバン(アルミ)で手に入れられる色を大切にしたいと思っています。化学染料のよさも楽しみたいですし。