母の味


さて、母の日の午後、夫の実家でいただいた蒟蒻芋を使って、コンニャクを作りました。夫の実家に行くと、いつも手作りのコンニャクと里芋、天ぷら、タケノコ、ジャガイモなどを煮込んだものをいただくのですが、コンニャクがフワフワ・シコシコしていてとてもおいしいのです。
市販品とは全く違って、びっくりします。
→の写真のうち大きいのが今回使った蒟蒻芋。1週間保存している間に根が出てきてしまいました。生芋からのコンニャク作りの時期としてはかなり遅く、最後の一個を頂いてきました。

小さいのは群馬のコメリで売っていた種芋(赤城大玉)です。おかあさんの話では2年仔とのこと。大きいプランターに植えました。うまく育てば秋には3倍から5倍になって、コンニャクをつくることもできます。


まずは、道具とレシピを準備。
作業を始めてしまうと、手際よくすすめないといけないので、道具はすべて揃えておきます。
また、蒟蒻芋は肌につくとかぶれるのでゴム手袋も忘れずに。

レシピですが、これだけ↓です。

なのですが、このレシピにあるソーダが問題でして。。。
おかあさんに見せてもらったのはホットケーキミックスくらいの緑の箱に入っていました。普通に売ってるからと言われて、こちらで買おうとしたら、世の中でソーダと呼ばれているものの多いこと、多いこと。。。

炭酸ナトリウム
炭酸水素ナトリウム(重炭酸ソーダ [重曹] )
セスキ炭酸ナトリウム
過炭酸ナトリウム

わけがわかんなくなったので、ググって
コンニャク作りに使うのは炭酸ナトリウムであることを確認。
薬局で売っているとのことなので、メモして、買いに行くも、炭酸水素ナトリウムしか売っていないし、店員さんに聞いてもそれしかないとのこと。

手作りコンニャクについて書いてあるページには、重曹を使うとアルカリ度が足りないので固まらない、泡が出るのでコンニャクがスポンジのようになるなど、おすすめできない炭酸ナトリウムを使いなさいと書いてあるものが多かったです。

そうはいっても、無いものは無いので、別途購入してあった重曹を熱分解させて炭酸水素ナトリウムにして、使用することに。



理論的には重曹(NaHC03)に熱を加えて、水と二酸化炭素を飛ばすと、炭酸ナトリウム(Na2CO3)になります。
量はレシピより多く必要になります。

芋が230gだったので、あれこれ計算してもらって(って誰に? 夫です。)、重曹14.6gをたたき出しました!
60度ぐらいで反応は進むという事なので、必要なお湯の量(920cc)の一部に溶かしておきます。



泡が大量に出ます。これは二酸化炭素



蒟蒻芋の皮を剥き、薄く切っておきます。



ミキサーに芋とお湯を入れる。



かき混ぜる。



芋を全部すり潰して、鍋に移します。



焦がさないように、ブツブツいうまで、火にかけます。



充分に火が通ったら、重曹の熱湯割りを加えます。
途端に色が変わり、ぼってりと固まりはじめます。



型に入れて冷まします。冷めたら水の中で型から抜いて、改めて茹でて灰汁抜きします。
水につけて冷蔵庫で保存。日持ちは1週間程度だそうです。



すりおろした芋は、里芋の灰汁とおなじでピンク色。
コンニャクになったものは、匂いもこんにゃく。



まずは、ピリ辛こんにゃくを作りました。
うん、ぷにぷにシコシコのコンニャクが出来ました。