文庫になった!

まさか、この本が文庫になるとは思いませんでした。モンゴメリの「青い城」(角川文庫)です。訳は岩波少年文庫ワイルダーの「長い冬」の谷口由美子さんです。

青い城 (角川文庫)

青い城 (角川文庫)

村岡花子さん訳のアンのシリーズを読み終わって、「かわいいエミリー」なんかにも手をだしていた頃、ジュンク堂紀伊国屋の本棚で、当時はハードカバーで出ていたこの本を何度か見かけていました。きっかけがなくて今まで読むこと無くきてしまったのですが、今日、本屋さんでみかけて、迷うこと無く買っちゃいました。もったいなくて、まだ、最初の文章しか読んでません。


29才の女性のお話なので、サラ・ウォーターズの「半身」や、オースティンの「説得」(あるいは「説きふせられて」)と同じく、当時なら結婚が難しくなる年齢を生きているわけなのですが。


「その五月の朝、もし雨が降らなかったら、ヴァランシー・スターリングの生涯は全く違ったものになっていただろう」


さあ皆さん舞台の幕が開きますよ、そんな出だしです。