編み図の公開

イシダユウコさんの日記で、「悩み」が、綴られていたのですが、私も悩んでいることが一つ。でも、アレコレ考えているうちに冬が終わってしまいました。


それがコレ


写真のかぎ針編みのソックスです。かぎ針で、しかもルームシューズではなく、あくまでも「くつ下」であるというのがポイントです。今も結構な数で「かぎ針あみ ソックス」で検索されてこられる方が多いのです。日記に書いた当時も今も市販の本では見かけませんし、私が参考にした本は、今も同じタイトルの本はでているものの改変されていて、この編み図は掲載されていません。過去の日記こちら


編み図を手に入れることは、ちょっと面倒ですが、できないわけではありません。こちら図書館で一人一部入手困難な書籍の一部分を複製することは著作権的にはOKです。


編み図をスキャンして、載せるのはダメとわかるのですが、これをもとに模様もアレンジして自分で編み図を起こして、ブログに載せた場合はどうなるのでしょう?


私が得るもの=みんなと共有できるよろこび(Priceless)。でも、なんだかモヤモヤするのです。


このソックスはネット編みを利用した模様編みと、引き返しマチという技術を使った靴下なのですが、個人的には、アレンジして自分で書いた編み図に、参考にした本の名前を引用した上で公開するのが正解かなと思っていたのですが、どうも、こちらの方が現状ではマズイようです。でも、なにも書かずに公開した場合、なんだか、二次利用とか剽窃という負い目から逃れられないような気がするのです。だって、この本の編み図なしには、ネット編みと引き返しマチの知識だけで靴下のカタチを編むことはきっとできないだろうから。

(追記)
実際の編み方にどのくらい関わっているかわからないのですがFolk Socks: The History & Techniques of Handknitted Footwearと、Heirloom Knittingには、巻末にかなりの量の参考文献のリストがあります。こういうのは日本の手芸本では見たことがありません。学生の頃、「自分の考え」と「人の考え」は、たとえレポートであっても人が見てきちんと分かるように書くこと、とたたきこまれました。一から作らなければダメというのではなく、こういう区別をつける習慣が手芸分野にもあるとスッキリするのにと思います。