染液の準備


先週採集したウメノキゴケ(の仲間)から、染色液を作るべく準備をはじめました。汚れを取って1週間乾燥させたウメノキゴケの重さを量りました。ちょうど10gありました。うーん、もう少しあると思ったんですけど。


   
ハサミで切り刻んで、乳ばちですりました。ちーっとも細かくなりませんでしたが、組織に傷をつけるだけでもちがうかなあと、すりすり、すりすり。レシピにはミキサーで砕くといいと書いてありましけれど、食べ物には使えなくなっちゃいますよね?家にはないので悩むだけムダですが。



砕いたものをガラス瓶に入れ、水で薄めたアンモニア水を注ぎます。オキシドールを入れると酸化が進みすぐ発色するようなのですが、のんびりでいいので、使いませんでした。臭いが気になるので、ここはベランダで作業しました。アンモニア水を入れると、ウメノキゴケの白っぽい緑色が、瞬く間に鮮やかな緑色になり、その色素が水に溶け出てきました。実は寒い時期は発色に適さないとのことなのですが(13度以上、できれば20度くらいがよい)コタツに入れて、発色には酸素が必要なのでときどき振って、これから1か月以上アンモニアの匂いが無くなるまで仕込みます。蹴飛ばさないように、コタツの足に縛りつけています。今は、少し赤みが出てきているのですが、なんだか魔女の鍋の中身のような色です。