最近はまってしまったジェイン・オースティン。最初に読んだ「自負と偏見」(新潮文庫)は、中野好夫さんの訳だったのですが、言い回しがとても古風。なにせ男性の手紙文が「候文」ですから。でも、そこがなんだか時代がかっておもしろかったです。次は、引き続き「高慢と偏見」をちくま文庫(中野康司訳)、河出文庫(阿部知二訳)と読み比べをしようか、ちくま文庫で「エマ」を読もうか、決めかねています。
- 作者: ジェインオースティン,新井潤美
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/06/16
- メディア: 文庫
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舞踏会とちょっと辛辣に人を観察することに夢中な二十代、家事に心を砕きながらも着々と作家としての地位を固めていった三十代、徐々に健康を害しながらも甥や姪の成長を見守り、自分の死期をさとっていった四十代へと、すこしづつ変わってゆく手紙の内容に惹き込まれます。