毛糸だま1993年10月号

毛糸だまに、ニットのティディベアが連載されていたり、編み物グループの方で編まれている方を見かけたりして、クマに惹かれています。そして、モチーフ編みでにぎわっている中、思い出したのが、永久保存版のお宝「毛糸だま」(日本ヴォーグ社)1993年10月号。当時は隔月刊だったんですよね。

 
  
モチーフ編みのクマです!今、毛糸だまで連載されているティディベアは「おもちゃ箱なんかよりもっと素敵なお家を用意して!」と言い出しそうな大人っぽいクマですが、こちらは、「おもちゃ箱が一番いごこちいいの」という感じのクマさんです。
このクマさん、作者の粕谷育代さんが、子どもの頃着ていたお母さま手編みのカーデをリメイクしたもの。編みつなぐと言うより、編み地をフエルトのように縫い合わせているようなんですが、かわいいです。残念ながら作り方は未掲載。編み物グループのみなさんが編んでられるモチーフもブランケットとしての役割を終えた後、こんなふうにぬいぐるみになったりするのもあるんでしょうね〜。


  
ところで、この号にはアリスファーム「羊飼いのセーター」発刊記念の特別対談が収録されています。アリスファームの主催者の藤門弘さんと作家の野田知佑さんが話す内容は、ほとんどが旅と羊の話で、編み物は最後の1段落の11行だけ。しかも、野田「編み物って今流行っているの?」藤門「流行っていた時期ありました」って内容(^^;)。

14年前の雑誌ながら、今と重なっている部分もあり、野呂英作の糸を使った作品や、下田直子さんのウェアの連載、ヴォーグ学園には手紡ぎのコースがあり、フェアアイル柄のカーデ、アランのジャケットなどなどがいっぱい載っています。そして、姉崎正さんというカメラマンの方のクレジットも、14年前も今も掲載されているのです。姉崎一馬さんという森林写真家がいらっしゃるのですが、御親戚かなにかなのかずっと気になっています。「はるにれ」というすばらしい写真絵本を出されています。


     
下田直子さんのニッティング・ファクトリーが発行された年でもありました。