栗ですね


翌日は大晦日。お天気もあまりよくなかったのですが栗菓子で有名小布施に寄り、夫の実家へ。
小布施の町は、夫の父曰く、湯布院に町並みが似ているね、と。確かに似てるかも。町をあげて古い建物を残した景観作りに取り組んでいて、どこを切り取っても絵になります。

「栗の小径(こみち)」
写真の上部に写っている葉っぱはもちろん「栗」。

古い和菓子屋さんや造り酒屋さんは店構えもどっしりと、カフェやレストランも粋な感じに古い建物を生かしています。

葛飾北斎は晩年に小布施町に4年間在住し、作品も残されているとのことで、美術館「北斎館」があるのですが、他の展示系の施設も含め残念ながら大晦日は休館していました(あたりまえだ)。きれいな町並みから少し離れて、散歩していると「祥雲寺」というお寺があり、「高井鴻山先生 ゆかりの寺」とのこと。夫がどんどん奥に入って行きます。ここに北斎の弟子でパトロン?の高井鴻山のお墓があるのだそうです。九国博の「大北斎展」を見た時にこの方の名前があったのを覚えていたようで、雪が溶けてぐずぐずになったところもずんずん歩いて、お寺の裏にひっそりとあったお墓にお参りしました。

その後、「小布施堂」のカフェで休憩しました。

和菓子はもちろん、洋菓子にも栗が入っていて、私は栗のアイスクリームを食べたのですが絶品でした。一緒に頼んだカプチーノには栗落雁も添えてありました。お土産にこの落雁と栗羊羹がかわいらしく入った詰め合わせを併設のショップで買いたかったのですが、お昼近くでお客さんが急に増え、対応で店員さんが忙しそうだったのであきらめて、近くの「栗庵風味堂」で購入しました。お味見させていただいたのですが、比べてみると「小布施堂」の栗落雁は上品、「栗庵風味堂」の栗落雁はより栗のお味が全面に出ているという感じでした。
864年創業の「栗庵風御堂」。歴史あるお店ですが、原則として、長野県内の小売店にしか商品を卸していないとのこと。結果としてお土産には最適でした。「小布施堂」の商品は、九州でも買えますしね。

その間、雪はやんだり降ったり。