マーガレット・スチュアートさんのインタビュー

実は、1991年秋号の「毛糸だま」を持っているのですが、そのタイトルが「シェットランド島のセーターをあなたに」です。フェアアイルのセーターとベストの編み図が載っているのですが、身頃は輪に編むのですが、袖ぐりのところで、後ろ、前身頃に分けて編む方法で、スティークを切り開くという方法ではありません。たぶん、なじみのない方法と糸の入手の困難さを考えてアレンジされたのではないでしょうか?指定糸はシェトランドヤーンで、通信販売、セーター着分で1万5千円でした。それはさておき、その色使いが陽気なんです。同じ色使いは、ここで見られます。 ShetlandMuseumから入って、Shetland Museum > Collections > Textiles > Fair Isle Knitting とたどっていった、 ここです。


今、日本で紹介されているのは、グラデーションの美しい模様かモノトーンのものがほとんどなので、ずーっと、不思議に思っていました。「毛糸だま」には、フェアアイルの復活に尽力したマーガレット・スチュアートさんのインタビューが載っているのですが、改めて読み返すと、とても、興味深かったです。


「そのころのフェアアイルというとパステルカラーの糸を使ったものでノルウェーの影響を受けたものばかり。それは私が子どもの頃に着ていた陽気な模様のジャンパーとは似ても似つかないものでした。私は古い模様と茜色、藍色、黄、緑、シェットランドシープのきなり、白、ムーリット(金茶色)、黒、灰色、かげ色を使って編み地見本を作りはじめました。」


陽気な色のフェアアイルと、グラデーションの美しいフェアアイル京友禅加賀友禅みたいな関係なのでしょうか?