- 作者: ローズマリサトクリフ,チャールズ・キーピング,Rosemary Sutcliff,猪熊葉子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/04/16
- メディア: 単行本
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あとがきの著者のことばと上橋菜穂子さんの解説もとても読み応えがあります。上橋さんは「多くの日本の若者はこの本を手に取らないだろう」とあっさり述べられていますが、「少年文庫」なのにそれはないんじゃない?と思いつつ否定はできないです。ただ、私はこの本に10代で出会えなかったのを、ちょっとくやしく思っています。
ところで、マンネンロウという植物がところどころに出てきて、読み終わったあと、調べたらローズマリーでした。これも先に知っておきたかったと後悔。また、著者のことばの中では思いがけない人物の名前が出てきます。あーこの時代は古代から中世にうつりかわる境目なんだと思うとともに、サトクリフの「落日の剣」という作品も読みたくなりました。サトクリフは多作な作家で邦訳も結構出ているようなので(文庫はあまりないみたいなのですが)、これからゆっくり読んでいこうと思います。