トートバック


手編みのレースのエジングをあしらった、リネンのトートバックです。毎日使っています。肩からかけられ、手持ちの折り畳みの傘が寝かして収まるように作りました。
 980円のDVDが売っていたので何枚か買った映画のうち「How to Make an American Quilt(邦題:キルトに綴る愛←なんとかならんかこのタイトル)」をみました。実は500円DVD(オズの魔法使)も1回みられたらいいやと買ったことがありますが、DVD本体を光にかざすと向こうが透けて見えますし、字幕にも誤字がありました。それにくらべると、パッケージもしっかりしているし、見た目は3000円程度のDVDと遜色ないように思います。で、内容ですが、大変よかったです。祖母と大叔母が結婚を控えた孫娘のために、友人達と一枚のキルトを作りあげるまでを描いています。彼女達は何枚も一緒にキルトを作ってきたグループでありながら(Quilting beeという言葉があるのですね)、お互いに軋轢を抱えつつ小さな町の中で付き合いを続けています。彼女達は結婚生活も破綻したり死別を迎えており、キルトのテーマ(愛の住むところ)に合わせたモチーフをそれぞれが考え作る中で、これまでの来し方を振り返ります。結婚に迷いを持っている孫娘の現在と、祖母達の過去とが交互に物語られ、モチーフを組み合わせて作り上げられていくキルトそのもののようでした。映画を見てるなかで思い出したのですが、同窓会で「妻にこんなはずじゃなかったといわれた。自分も結婚した時の感情はもう持っていない。ふくのところはどう?」と聞かれたことがあります。私は結婚が遅かったので、彼等が10年目を迎えるという時期にまだ新婚といってもいい頃だったのもあり、そんな質問がでることに正直おどろきました。「結婚した時と同じではないかもしれないけれど、今も仲良しだよ」と答え、今もそうだと私は思っているのですが。映画の祖母達の過去の時期をちょうど生きている私ですが、今後どんなモチーフを作り上げてゆくにせよ、それは二人の図であってほしいと思います。
 
余談ですが、登場人物の衣装や室内の小物に、キルト(ヨーヨーキルトのカーディガン、パッチワークのクッション)や編み物(レースのついたキャミソールなど)が使われていて、それだけをチェックするためにもう一度みたいくらいです。