極限はぎれを使って

 夏のトップスは自作が多く、気に入った型紙(パターンレーベルさんのドロップショルダーTブラウス)を見つけてからは、こればかり作っています。

 出たハギレは出来るだけ大きな四角を取って、さらに残った生地は、15cm角、5cm角の正方形を取れるだけ取って保管しています。生地もほぼ同じブランドの綿ローン、柄の好みも似ているので、何種類ものハギレもそれなりに統一が取れています。

 それでも残った中途半端なハギレを使って、ハンドメイド作家の毛塚千代さんの「糸食いキルト」を参考に、クッションカバー、キッチン・カウンターに敷くテーブルランナーを作りました。

 古い麻のシーツを土台にして切りっぱなしのハギレをのせてミシンで縫い付け、縦横になんどもミシンを走らせています。限界ハギレがまた一枚の布になってゆきます。

ハギレ・クッションカバー

ハギレ・テーブルランナー

 箱いっぱいにたまっていたハギレを使い切れて満足しました。

 柄がたくさん合わさっていても、縦横に走らせた白いミシン糸の効果か、それぞれが主張するわけでもなく、室内に溶け込んでくれているように思います。

糸食いというだけあって、本当にたくさん糸を消費します。60番500mのミシン糸3個くらい使ったでしょうか。

 ラジオを聴きながらひたすらミシンで往復縫いを繰り返す。ちょうどアンメット というドラマにはまっていたのですが、「咀嚼のような一定のリズムで同じ運動を繰り返すことで『幸せホルモン』といわれるセロトニンの分泌量が増えて幸福度が上がる」というセリフを実感しました。ドラマの二人が食べてた赤いグミと同じ効果がありました。