大江医家史料館

中津藩主の御典医であった大江家の旧宅を利用して開館している大江医家史料館で開催中の特別展『解体新書』と前野良沢を見に行ってきました。

ソニックで折尾から1時間ほど。

『解体新書』編纂の中核を担った中津藩医前野良沢。そんな彼を主人公とする『風雲児たち蘭学革命編』というマンガを元にしたドラマが、お正月にNHKで放送されていました。それにあわせた展示のようです。『解体新書』というと杉田玄白を思い出しますが、翻訳の中心を担ったのは前野良沢だそうで、『解体新書』の前書きには彼の名前がちゃんとありました。著者として名前が無いのには諸説あり詳しい理由はわからないそうです。
 大江医家史料館には、『解体新書』初版本をはじめ、『解体新書』刊行までの事績を記した『蘭学事始』などの貴重な資料が展示されていました。良沢は長崎の出島に数ヶ月留学したとはいえ、翻訳は困難を極めたそうです。

ドラマを見ていたので、展示されている物品に良沢の翻訳への思いや努力を、感慨深く重ねる事が出来たと思います。

お家の裏は、薬草園になっています。

お土産に薬づつみの折り紙をいただきました。
「磨積圓」は子供用の胃腸薬だそうです。

いただいたのは、もったいないので折りません!
インコのマステのが、大江医家史料館の折り方。
お花柄のマステは、今も売っている風邪薬の「改元」の折り方。
実は学生時代に薬包みの折り方を教えていただいた事があります。薬包紙をきっちり半分に折るのではなくて少しずらして折る「改元」方式でした。いろいろバリエーションがあるようです。粉を包むのは、後者の方がいいようです。マステの位置で違いが解りますのでしょうか?

福沢諭吉旧居、中津城中津市木村木村美術館、金剛山自性禅寺など、町歩きしながら見学してきました。

雨は降らなかったものの曇りがちのあいにくのお天気、古いお家やお寺、吹きさらしの天守閣など、かなり寒いをしました。