繭と絹糸のタッセル


飼っていたカイコの羽化した繭と、繭からとった絹糸でタッセル・ストラップを作ってみました。

学校や家庭で、糸をとるところまでの体験は多そうですが、とった糸の利用があんまり出てきません。木枠に巻き取ったものをそのままランプシェードにしたり、六角形の枠にまきとってこれまたそのままコースターにしたり、栞にしたものはみつかりましたが。

とった糸は細いし、枠から外すと糸どうしがひっついている(絹糸本体のフィブロインというタンパク質を取り囲んでいるセリシンという物質のせい)ので、安易にほぐすともつれて、どうにもならなくなってしまいます。コースターや栞はこの引っ付く性質を逆にうまく利用しているのですが、なかなか糸として何か作るというのは難しそうです。繭の数もしれていますし。

糸が無理ならせめて紐だ、ということで、タッセルを作ってみました。
まずは根元の糸がキュッと束ねたところに、繭の抜け殻を半分に切ってかぶせてみました。紺色のほうですが、なかなかいい感じです。

左側の淡いグリーンのものは、繭3個分の糸から縒ったコードからストラップの部分の糸と房糸のところにもほんの少し添えることができました。
ビーズがプラスチックなのが、残念ですね。穴の大きなものが手持ちになくて。。。。

職場の同僚のお嬢さんが私と同じくカイコにはまっているのですが、これなら小学生にもつくれそうです。
先週、この絹糸のコードに穴のあいた貝殻とビーズを通しただけのストラップを持っていったら、母である同僚から話を聞いたらしく、なんだかとてもうらやましがってくれているようなので、作り方といっしょにプレゼントしようと思います。