泥藍(沈澱藍)作成


報道などであるとおり、九州はここ1週間ずっと雨でした。気温も22度から27度と低めで、すごしやすかったのですが、泥藍作成にはちょっと温度が不足ぎみ。酵素が失活していたり働かなかったりしたらどうしようと思いつつ、土曜日は容器の上に使い捨てカイロをのっけて保温しました。


  
一応、こちらのページあるのと同じようになっています。にしても、ウメノキゴケのときと同じくどろどろしたあやしい液です。



液を漉して色素が抜けた葉っぱを取り去ったところです。どよーんとした青緑色です。しかもなんだか妙に水面に物陰が映るんです。


     
石灰は、海苔についていた乾燥剤を使用しました。乾燥剤の石灰は、生石灰酸化カルシウム)なのですが空気中の水分を吸収すると消石灰水酸化カルシウム)になります。製品の封を開けた直後に水につけると発熱して危険ですが、数日空気中の水分を自然に吸収させると大丈夫です。生石灰化の目安は、袋が膨らんでぱんぱんになっていることと、本来顆粒の乾燥剤が粉状になっていることです。

10gほど石灰を入れて、空気を入れながら撹拌すること30分、なんだかもろもろしたものが沈澱してきました(一番上の写真)。このあとは、一晩静置して上澄みを捨てながら、残っている葉緑素などの水溶性の不純物を取り去りながら乾燥させてゆきます。始めての色素は記念に取ってこうと思っています。けれど、途中、臭くてこんなことなら木綿はたぶん染めないし羊毛染めるなら生葉染めしたほうがよかったかもと思いました。沈澱藍も水にとかしただけでは染まらなくて還元剤(還元性漂白剤として売られているらしい)やら無水炭酸ソーダ水酸化ナトリウムをいれないといけないのですけれど、良い点は保存がきくこと、少量ずつ作って溜めておけばまとめて濃く染めることも可能なことでしょうか。